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- 種類
- 天然記念物
- 名称
- 上林の大椎
- よみ
- かんばやしのおおしい
- 員数
- −
- 所有者または管理者
- 林郷八幡神社
- 所在地
- 上林3-71(林郷八幡神社)
- 指定年月日
- 昭和53. 3.12
古くから上林林郷八幡神社の神木として保護されてきた大椎は、昭和63年(1988)に全国で実施された「巨樹・巨木林調査」で、胸高周囲5間を越える椎8本のうち第2位の大きさとされ、胸高周囲は5間(10.8m)もありました。樹盛の衰えから主幹はなくなりましたが、枝が伸び、以前の姿を想像させてくれます。
この大椎の民話に「昔、小三郎という神仏を深くうやまう老人が、金沢からの帰りに薄暗いお宮でお参りをしていると、盛装した美女が椎の木の下に現れ、老人の後から付いてきたが、いつのまにか消えたという。大椎の神様が美しい女の姿で現れたと噂になり、大椎にも注連飾[しめかざり]をかけるようになって、木のまわりには鳥居や榊[さかき]の垣根も造られた。」という話があります。上林の神社に祀[まつ]られている応神[おうじん]天皇の母が、新羅[しらぎ]遠征で有名な神功皇后[じんぐうこうごう]であることから、椎の巨木と神功皇后の美女伝説が結びついたものと考えられます。