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- 種類
- 書跡
- 名称
- 前田利常書状
- よみ
- まえだとしつね しょじょう
- 員数
- 1通
- 所有者または管理者
- 野々市市
- 指定年月日
- 昭和45. 3.10
前田利常は、加賀藩祖前田利家の四男で、慶長[けいちょう]5年(1600)に前田利長の養子となり、利長の隠居後の慶長10年(1605)に家督を継ぎました。
利常は、治水や農政事業(十村制、改作法)などにおいて優れた治績を上げたほか、美術・工芸・芸能などの産業や文化を積極的に保護・奨励し、加賀文化の基礎を築きました。
この書状は、利常のごく親しい女性(正室または娘)の身内の病状を確かめるため、使いとして送った側臣の喜八郎に「事情を伝えなさい」との内容で、最後に香の物を持たせたことを追記しています。家族への情愛がみられる個人的な手紙で、寛永〜万治[まんじ]年間のものとみられます。