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- 種類
- 工芸品
- 名称
- 脇差(銘 信長)
- よみ
- わきざし(めい のぶなが)
- 員数
- 1振
- 所有者または管理者
- 布市神社
- 所在地
- 本町3
- 指定年月日
- 平成 8. 3. 1
布市神社には3振[ふり]の刀が所蔵されており、その中の「脇差(銘 信長)」は、室町時代に野々市に住んだ刀工信長[のぶなが]の製作と考えられています。
この刀は、長さ47.8cm、身幅2.8cm、反り0.6cmを測り、形状は鎬[しのぎ]の線が縦に走る一般的な鎬造り[しのぎづくり]で、背の部分が尖る庵棟[いおりむね]、刀身[とうしん]の先端は小切先[こきっさき]です。茎[なかご]には「信長」の2字を刻んでいます。
貞享[じょうきょう]3年(1686)の『加越能三州鍛冶系図』によれば、刀工信長は越後から加賀野々市に移り住んだ刀工安信の子で、応永[おうえい]期(1394 〜1428)に活躍し松任に住んだとあります。その子にあたる同名の信長は、応仁[おうにん]期(1467〜1469)に活躍し、「野々市住」と記されています。